【今回予告】

 三月。ついにファイフ・ミリティアとリオコルノ騎士団は戦端を開いた。
 当時、単にMTを有するだけの脆弱な集団と思われていたリオコルノ軍に対し、
 物量で勝るファイフ・ミリティアは、遅くとも半年で反乱軍を鎮圧できる、と発表した。
 しかし……現実は、そう甘くない。
 リオコルノ軍は、単独で戦局を覆せる性能を秘めた、俗に騎士級と呼称される新型機の量産に成功。
 極少数が投入されたにも関わらず、ターエファイト王国を一日で占領せしめた機体に対し、
 ファイフの主力機MT−156「アルマ」は余りに脆弱過ぎ、その性能差は物量で埋めても、尚余る。
 この状況下にファイフ上層部は、次期主力兵装の開発を、強行的に推し進める傾向を強めていく。
 そして、その同時進行される計画のひとつが、過去の試験で欠陥品の烙印を押されたMT。
 XMF−304からXMT−388へと名を変えた「ヴェネーレ」の投入であった。
 栄光を失った女神は、戦場で何を見るのか。
 
 異界戦記カオスフレア外伝
 MT IGLOO
 第一話「斜陽の女神は暁に消えた」
 
 ――夢放つ遠き空に、幻影が奔る。
 
 




【ハンドアウト】

【PC1】
 推奨ブランチ:ミリティア
 推奨コロナ:聖戦士
 シナリオパス:ヴェネーレへの執着
 詳細:――ヴェネーレは名機だ。君はそう確信している。
 かつてソプラーノと正式採用を争っていた頃から、君はヴェネーレのテストパイロットだ。
 結局コンペでは敗北してしまったが、今でも君はヴェネーレにしがみ付いている。
 だが、そんな君にとって朗報が飛び込んできた。
 激化する新型機開発競争。その為の技術評価試験。
 その候補の一つに、ヴェネーレの改良型が上がったのだ。
 これに飛びつかない手は無い。君は、そのテストに志願した。
 躊躇う必要は無い。――ヴェネーレは名機なのだから。

 
【PC2】
 推奨ブランチ:アスリート
 推奨コロナ:星詠み
 推奨パス:ヴェネーレへの疑念
 詳細:……技術試験部隊。つまりは体の良いモルモットでしかない。
 トリニティ大学を卒業した君を待っていたのは、そう言った部隊だった。
 ならばこの部隊で、培った知識を、技術を、ファイフの為に生かそうじゃないか。
 そう誓った君の初任務は、あろうことか新型機ヴェネーレの試験である。
 新進気鋭のMTとして不死鳥の如く蘇ったと宣伝されている機体。
 試験する君も、鼻が高いというものだ。
 だが、少し気になる点がある。ヴェネーレの機体構造、これは……。
 いや、まさか。かつての欠陥機と同じ構造だなんて、そんな筈は……。
 

【PC3】
 推奨ブランチ:艦長
 推奨コロナ:光翼騎士
 推奨パス:リオコルノへの警戒
 詳細:ミリティア技術試験部隊の母艦、ムスペルヘイム。
 富嶽から同盟の証として寄贈された旧式艦。その艦長が君だ。
 寄せ集めの乗組員。得体の知れない新兵器。旧式の船。
 不安は山ほどあるが、君だって船乗りだ。何とかしようじゃないか
 だが……きな臭い噂が流れているのが、少し気になった。
 君たちが兵器を試験運用する区域で、物資集積所が何度も襲撃されているのだ。
 リオコルノのゲリラ攻撃だろうが……試験中に遭遇しない事を祈るのみだ。
 
【PC4】
 推奨ブランチ:コーポレイト
 推奨コロナ:執行者
 推奨パス:ヴェネーレへの期待
 詳細:同盟国ファイフで発生した内乱。ネフィリムがこれに注目しないわけがない。
 君はミリティアにおける新兵器技術試験へ、ネフィリムからの顧問として出向してきた身だ。
 聞けば君が所属試験部隊では『ミリティアの次期主力MT』を開発するらしい。
 ならば、エリートたる自分が監督するヴェネーレ。この美しき女神こそが相応しいだろう。
 当初こそ左遷されたのかと憤っていた君だが、次第に試験に対して期待を持ち始めていた。
 
 

【オープニングフェイズ】
 


シーン1:幻想
・シーンプレイヤー:PC2
 
・解説
 PC2がマリア博士から、新たに設立された技術試験部隊への転属命令を受け取るシーン。
 
・描写
 ファイフ・ミリティアの誇る技術本部技術試験課。
 君を呼び出したのは、あろうことかMTを開発したマリア博士だった。
 彼女は何処かすまなさそうに笑いながら、君に対して口を開く。
 
・台詞:マリア博士
 「ごめんなさいね。貴方みたいな大学を出たばかりの人を、魔女の鍋に放り込まなきゃならないなんて」
 「新米の士官、老朽艦、最新の――兵器、それにネフィリム社のお目付け役……この部隊はシチューの鍋よ」
 「本来なら私も行きたいのだけれど……。最近、面白い文献を見つけちゃって。イオニアの秘宝って言って――」
 「あ、いけない。……また調子に乗っちゃう所だった。
  こほん。とにかく、貴方に――この新型機『ヴェネーレ』を、託します」
 
・結末
 PC2がマリア博士から転属命令と、新型機のデータを受け取ったら、シーン終了。
 
 


シーン2:栄転
・シーンプレイヤー:PC4
 
・解説
 PC4がタックスマン支社長から、ファイフ・ミリティアへの出向を命じられるシーン。
 
・描写
 ニューマンハッタンの象徴とも言える超高層ビル「天の階段」。
 その中に納まったオフィスで、タックスマン支社長が嫌らしい笑みを浮かべて君を迎えた。
 
・台詞:タックスマン
「君ィ、ちょっとミリティアで軍艦に乗ってみる気はないかね?」
「なんでも連中、新型のMTを開発するらしくてねェ。技術顧問を出向させる事になったのだよ」
「まァ、技術提携している我が社としては、監督せんわけにもいくまい?」
「なァに、そう悪い話じゃないさ。向こうじゃ大尉相当官という事になるのだし。
 それに、連中が開発しているのは――なんでもミリティアの次期量産機だそうじゃないか!」
「これは君ィ、栄転だよ、栄転! ま、せいぜい頑張ってくれたまえ」
 
・結末
 PC4が支社長から辞令を受け取ったら、シーン終了。
 
 


シーン3:不安
・シーンプレイヤー:PC3
 
・解説
 PC3がチェザーレ大佐から、近隣で発生している事件の噂を聞くシーン。
 
・描写
 宇宙戦艦ムスペルヘイム。今は地上を走るしかない旧式艦が、君の船だ。
 新たに編成された技術試験部隊の母艦となったのだが、
 それを聞いて激励してくれたチェザーレ大佐の顔は、通信スクリーン越しに見ても芳しくない。
 
・台詞:チェザーレ
「まずは、新規部隊への編入おめでとう、と言っておこうか。嫌味ではなくてね」
「だが、気をつけた方が良い。 近頃その辺りで、物資集積所がいくつか壊滅している」
「恐らくはリオコルノのゲリラ攻撃だろうが……少し気になってね」
「警戒するに越したことはなかろう? 新型機を壊さないようにな」
 
・結末
 PC3がチェザーレの言葉に答えたら、シーン終了。
 
 


シーン4:女神
・シーンプレイヤー:PC1
 
・解説
 PC1が新型機ヴェネーレのデモンストレーションをするシーン。
 
・描写
 迫り来る弾丸を回避し、次々と標的を撃破していくヴェネーレ。
 君の操る新型機の姿に、デモンストレーションは大成功に終わった。
 ヴェネーレから降りたPC1を、カメラが取り囲む。
 この美しき女神は、ファイフ王国では大々的に宣伝されているのだ。
 報道陣の向こうから、開発者のマリア博士が近づいてくるのが見えた。
 
・台詞:記者
「PC1さん、これなら騎士級MTとも戦えますか!?」
「PC1さん! リオコルノの反乱軍に対して一言!」
  
・台詞:マリア博士
「……頑張ってね、PC1」
 
・結末
 PC1の返答を演出したら、シーン終了。

 

 
シーン5:暗影
・シーンプレイヤー:マスターシーン
・登場難易度:登場不可

・解説
 リオコルノによって、ミリティアの基地が襲撃を受けるシーン。
 本シナリオのダスクフレアが登場する。
 
・描写
 ファイフ王国の各地に点在する、ミリティアの物資集積所。
 いくらモナドトルーパーが半永久的に稼動するとはいえ、
 それを動かす人間までもが、永久に動けるわけではない。
 水や食料、弾薬を蓄えておく重要な施設が、しかし――。
 今、数機の準騎士級MTによって炎に包まれていた。
 アルマが立ち向かうが、まるで歯が立たない。
 
・台詞:ミリティア兵士とリオコルノ騎士との会話
「くそ! リオコルノのクソッタレめ! 騎士様が奇襲かよ!」
「騎士道とは根にして茎よ! 余人は上に咲いた花ばかり愛でるがな」
「も、もう駄目だー! この拠点は放棄せざるをえない!」
「貧弱、貧弱ゥ! ミリティアの敗北主義者どもめ!
 孤界侵略者などと手を組むから、こうなるのだ」
 
・結末
 燃え上がる炎の中で、騎士たちの笑い声が響く。シーンエンド。


 

 
【ミドルフェイズ】
 


シーン6:合流
・シーンプレイヤー:PC4
・登場難易度:全員登場

・解説
 PC1、PC2、PC4がPC3の船に到着するシーン。
 PC達を合流させる為の場面である。
 
・描写
 老朽戦艦ムスペルヘイム。
 その窓の向こうを駆け抜けていったヴェネーレ。
 期待の新型を見て、クルー達は大喜びだ。
 これならば、これならば!
 誰もがそう思った。 操縦桿を握る、PC1すらも。
 ヴェネーレと共に格納庫へ着艦したランチ。
 其処から母艦へと降り立ったPC4、PC2も。
 彼らを出迎えるPC3も、同じ思いだった。
 
・台詞:ムスペルヘイム乗組員
「ようこそ、ムスペルヘイムへ!」
「ちょいと旧式ですがね。大船に乗ったつもりでいてください」
「艦長がお待ちです。どうぞ此方へ!」
  
・結末
 PC達の合流シーンを演出したら、シーンを終了すること。
 
 


シーン7:疑惑
・シーンプレイヤー:PC1
・登場難易度:

・解説
 ヴェネーレの回避試験および、その欠陥が発覚するシーン。
 
・描写
 快晴。絶好の試験日和。ヴェネーレの回避試験は、順調に進んでいた。
 ありえない速度、ありえない機動で砲弾を回避していくヴェネーレ。
 これなら……これならば……! 量産化された暁には、騎士級MTなぞ……!
 そんな期待を、誰もが抱く。
 だが、不意に一機のヴェネーレが突出した。
 
・台詞:テストパイロット
「隊長、俺にも先行させてください! 俺だって出来ます!」
「クソォッ! ……チェザーレ大佐だって、単独で功績をあげたんだ! 俺だって!」
「第一射捕捉! 回避成功! 第二射――捕捉! これも回避! 俺だって、俺だって出来るじゃないか!」
「第三射、捕捉! 回避機動――開、……ッ!」
「隊長! 動かない! 動きません! 隊長、隊長――ッ!」
 
・描写
 がくん、とつんのめるようにして停止する、ヴェネーレ。
 無常にも、砲弾が彼の機体を貫いた。
 ――爆散。
 
・結末
 試験の失敗を受けたPC達の反応を演出したら、シーン終了。
 
 


シーン8:発覚
・シーンプレイヤー:PC2
・登場難易度:

・解説
 PC2がヴェネーレの欠陥について調べるシーン。
 情報収集を行わせること。
 
・描写
 ムスペルヘイムの一室。
 宛がわれた作業場で、君はヴェネーレのデータを調べていた。
 あの実験で発生した事故。あれは――確か、以前に何処かで見た記憶がある。
 その疑惑を打ち払うためにも、君はこの事故の原因を解明しなければならない。
 


・情報収集

【ヴェネーレの欠陥について】
 使用パス:ヴェネーレ
 10:かつてXMF−304に発生した欠陥とは、間接部の硬直である。
 15:機体の構造限界まで稼動させた際、間接部が蓄熱し、金属疲労が発生。
    結果、急速な回避運動を連続して行うと、間接が硬直してしまうのである。
 20:この欠陥が発覚したのはソプラーノとのコンペティションの際であり、
    模擬戦闘中にテストパイロットが一名殉職。ヴェネーレは不採用となった。
 25:先日の回避実験で発生した事故は、この前例と非常に酷似している。
    いや、まったく同じ状況だと言っても過言ではあるまい。 
 
【今回の技術評価試験について】
 使用パス:ヴェネーレ
 10:今回の評価試験は次期主力量産機開発計画の一環である。
 15:同時に幾つもの兵器が開発されているが、一向に成果はあがっていない。
 18:騎士級に対抗できるMTの開発が、これ以上の遅滞を許せば、
    恐らく国民の間で厭戦気分が高まり、士気の低下を許すことになるだろう。
 20:以上のことから、ミリティアにおけるプロパガンダ作戦であると予想される。
 


・結末
 ヴェネーレの欠陥について、PC2の反応を演出したらシーンを終了する。
 途中でPC1が登場しているなら、二人の対話も演出すること。
 
 


シーン9:暴露
・シーンプレイヤー:PC3
・登場難易度:全員登場

・解説
 リオコルノによるプロパガンダ放送で、ヴェネーレが欠陥品であることが暴露されるシーン。
 
・描写
 聴音手が、リオコルノの重要放送を傍受したらしい。
 それを受けて君たちは艦橋へと集まってきた。
 恐らくは敵のプロパガンダだろう。馬鹿馬鹿しい。
 ……その予想は、間違ってはいなかった。
 本当に。 本当に――馬鹿馬鹿しい放送だったのだ。
 
・台詞:プロパガンダ放送
『御機嫌よう、ファイフ・ミリティアの敗北主義者諸君ッ! 今日は諸君らに是非とも伝えたいことがあって失礼した』
『XMF-304からXMT-388へと名を変え、欠陥を克服し、不死鳥の如く蘇った「ヴェネーレ」のことは、諸君らもご存知だと思う』
『だが、この話は初耳ではないかね? このXMT-388が、欠陥を抱えたままだという事は!』
『そうだ。変わったのは名前のみ! それ以外は全て、そっくりそのまま、かつての旧式機と変わらない!』
『このように卑劣な手法で国民を謀り、孤界侵略者と手を組まんとするファイフ上層部は恥を知れ!』
『我らリオコルノ騎士団による正義の鉄槌が、いずれ彼奴ら、愚劣なる資本主義者どもを裁くであろう』
『オリジンに栄光を! コンキスタドールに慈悲あれ!』
 
・結末
 これが事実ならば、ヴェネーレの試験は中止するのが妥当だろうとPC3に告げること。
 そしてプロパガンダ放送に対するPC達の反応を演出し、シーンを終了する。
 
  


シーン10:強襲
・シーンプレイヤー:PC2
・登場難易度:全員登場

・解説
 リオコルノのゲリラ部隊が補給基地を襲撃するシーン。
 これはプロミネンス《崩壊する大地》の演出である。
 PC達には次がクライマックスであると伝えること。
 
・描写
 ヴェネーレを戦艦から降ろし補給を受けるべく、陰鬱な思いで向かった物資集積所。
 だが、そこで君たちを待ち受けていたのは、悲惨な光景であった。
 ファイフの兵たちを次々に蹂躙していく準騎士級MT。
 ソプラーノが応戦しているが、その攻撃はまるで当たらない。
 当然だとPC2にはわかった。
 あの機体は作業用であり、火器管制はオミットされているのだから!
 
・台詞:リオコルノ騎士たち
「はっは! まるで鴨撃ちだな!」
「おい、次のお客さんが来たぞ――宇宙戦艦、大物だ!」

・台詞:隊長
「ダニー、グレッグ、上から来るぞ、気をつけろ!」
「慌てるな、旧式艦だ。取り付いてしまえば此方のものだ」
 
・台詞:ミリティア兵士
「くそ、こんな奴らに……ッ! この、このォッ!」
「駄目だ、まるで当たらない……!」
「あれは――補給要請のあった戦艦か。なんてこった、旧式じゃないか!」
「早く逃げろ! 俺達が時間を稼ぐ!」
 
・結末
 友軍の危機を救えるのはPC達、そしてヴェネーレしかいない事を告げる。
 PC達が出撃、ないし撤退を決意したら、それを演出してシーンを終了する。
 尚、撤退した場合、集積所は壊滅し、[シナリオフラグ]が成立することを伝えるように。
 
 



【クライマックスフェイズ】
  


シーン11:幽霊
・シーンプレイヤー:PC1
・登場難易度:全員登場
・解説
 PC1、ヴェネーレが友軍を守るために騎士達と戦闘するシーン。
 敵はエネミー「グリア・ナプス」2体および、隊長機(ダスクフレア)1体。
 なお[シナリオフラグ]が成立していた場合、彼らはPC達を追撃してきたことになり、
 集積所のミリティア軍の攻撃によって「グリア・ナプス」は一機撃墜され、1体となっている。
 あわせて演出も変更すること。
 
・描写
 友軍を守るために出撃したヴェネーレの姿を見て、騎士達は嘲りの声をあげた。
 当然だ。彼らだとて、先ほどのプロパガンダ放送を聴いている。
 そう――ヴェネーレを。君の機体を。
 リオコルノまでもが、この女神を欠陥品と愚弄したのだ!
 
・台詞:リオコルノ騎士たち
「ん? 護衛のMTか。……アルマじゃないぞ?」
「おい、こいつ――さっき放送で言ってた欠陥品じゃないか!」
「なんだって? へへッ……ポンコツ一機でグリア・ナプスを相手にする気か!」
(倒された)「馬鹿な!……こいつ……化け物……かッ!」

・結末
 ダスクフレアが倒されるとシーン終了。



【ダスクフレア】

■グリアナプス隊長機
■基本データ
【コロナ】 ダスクフレア
【ミーム】 富嶽/オリジン
【ブランチ】ミリティア/ロードモナーク

■能力値/耐久力
【能力値】    肉体:7  技術:15  魔術:12  社会:6  根源:1
【戦闘値元値】  白兵:8  射撃:8  回避:7  心魂:11  行動:13
【戦闘値修正値】 白兵:8  射撃:8  回避:7  心魂:11  行動:12
【HP】     元値:233  修正値:248
【LP】     元値:10  修正値:10


■コロナ特技
【CF182/自/常/なし】□暗黒の太陽
 根源以外の防御属性を得る
【CF182/自/常/なし】□夕闇の波動2
 判定ダイスを[Lv+3]D6
【CF182/自/常/なし】□輝く闇
 【HP】0時、〈根〉以外の被ダメージを1/10(切上)にする
【CF182/自/セ/なし】□那由他の一瞬
 〔SinLv〕セットアップに行動できる。行動後[未行動]となる
【IJ060/自/オ/なし】□星を落とすもの2
 〔SinLv〕宣:マ直前。[メインプロセス]の攻撃の対象を「シーン」にする
【CF183/自/セ/なし】□崩壊する大地
 〔SinLv〕エキストラ、モブ、建造物などを破壊する
【IJ046/自/常/なし】地の魔犬:富嶽2
 指定ミ-ムに対する[メジャー]とリアクションの[達成値]+[Lv×2]

■ミーム特技
【IJ058/自/効/なし】◆モナドリンケージ
 セットアップにMTを準備できる
【IJ058/心/メ/なし】エクストリームアタック
 MT専用。[白攻][射攻]のダメージ+[差分値]
【IJ058/自/マ/3H】マルチロックオン
 MT専用。メインプロセスの[射攻]の対象を[範囲]に変更する
【IJ058/自/セ/フ2】リミッターオフ
 [種別:MT]を用いて与えるダメージを+【技】
【IJ058/自/マ/なし】※ファイナルシューティング
 〔Sin1〕MT専用。[白攻][射攻]のダメージ+[【魔】×10]。同ダメージを受ける
【NV01]/自/常/なし】◆封建領主
 【最大HP】+[Lv×5]。指定種別以外の【最大HP】上昇特技を取得できない。指定種別:[種別:自動取得][種別:効果参照]
【NV01]/自/ダ/なし】城塞都市
 〔Sin1〕対象のダメージを[【社】×4]軽減。ダメージロール直後に宣言
【NV01]/自/常/なし】※王者の威光
 [ロードモナーク]の特技と[軍団]武器を使う場合のみ【社】+10として扱う

■モナドトルーパー
 【MT】  グリア・ナプス
 【解説】 グリア・ナプス部隊の隊長が搭乗。ブレードアンテナを装備した指揮官用機体。

■アーマメントフレーム
 [IJ069]コマンダーF  [種別:軍団]の武器を使用可。その武器の[達成値]+5。同意者の[射撃攻撃]の[達成値]+2
 [CT072]ブリラメント   (射(軍団))/【社】×3+2D6/シ この武器に対して[突き返し]不可
■総計
常備化:60
能力値:【行動値】12 【HP】+15 【心】+0
属性防御:[肉]○ [技]× [魔]× [社]×
状態付与/BS耐性:[飛行]× [転倒]× [水中]× [重圧]×
達成値:白兵攻撃+0 射撃攻撃+5 突き返し+0 回避+0
ダメージ:白兵攻撃+0 射撃攻撃+5 突き返し+0
 
 



【エンディングフェイズ】



シーン12:幻影
・シーンプレイヤー:PC1
・登場難易度:全員登場
・解説
 PC1、そしてヴェネーレの最後のシーン。
 
・描写
 君も、ヴェネーレも実に良く戦った。戦い抜いた。
 この戦乱の中に、確りと存在しているのだ。
 最早、ヴェネーレはゴーストファイターなどではない。
 限界を迎え、分解しつつあるヴェネーレのコクピットで、
 君はそんな事を思っていた。

・結末
 PC1の最後、そして他のPCの反応を演出したらシーンエンド。




シーン13:後悔
・シーンプレイヤー:PC3
・登場難易度:登場不可
・解説
 PC3が今回の任務を振り返るシーン。

・描写
 果たして、君の選択は正しかったのだろうか。
 ヴェネーレに出撃を命じたこと。
 その結果、パイロットが死亡したこと。
 艦長席に座りながらも、君はその事ばかり考えていた。

・結末
 PC3の結論を演出したらシーンエンド。




シーン14:陰謀
・シーンプレイヤー:PC4
・登場難易度:登場不可
・解説
 PC4が今回の任務を振り返るシーン。

・描写
 ……ヴェネーレが旧式機であることは、
 上層部の誰もが把握していたに違いない。
 そう、つまり結局は。
 君も、ヴェネーレも、時間稼ぎでしかなかったのだ。

・結末
 PC4の結論を演出したらシーンエンド。




シーン15:夢轍
・シーンプレイヤー:PC2
・登場難易度:登場不可
・解説
 PC2が技術試験報告書を書くシーン。

・描写
 かくして今回の技術試験は終了した。
 君は報告書を書かなければならない。
 この試験が如何なる意味を持つのか。
 ……君はそれを、書かねばならない。

・結末
 PC2が報告書を執筆したら、シーン終了。





【あとがき】

 本シナリオの趣旨はズバリ「イグルーっぽさって何だろう?」です。
 シナリオを公開した以上、不特定多数の方がプレイする可能性があります。……あると良いなぁ(笑)。
 そして、その全員がイグルーを知ってる、という事はまず有り得ないでしょう。
 実際CF−ONLINEのメンバーの中にも未見の人がいましたし。
 ですので「スタンダードなイグルー」を目指したのが、このシナリオです。

 『軌道上に幻影が奔る』をモチーフに……というか、そのままですが(苦笑)
 これをヴェネーレの設定にあわせ、同時に陸戦に移行し、『遠吠えは落日に染まった』を混ぜ、
 果たしてファンブル値が上昇する欠陥とは何だろうと思考した結果が、これです。
 勿論、公式設定なんかじゃありません(笑)
 PC1のプレイヤーが「違う!ヴェネーレの欠陥はこうなんだ!」と言ったら、
 それに合わせて演出を変えてしまうのが吉でしょう。
 実際、このシナリオやヴェネーレの欠陥も担当プレイヤーとの、壮絶な摺り合わせの果てにできましたし。

 イグルー全般通してそうなのですが、基本的にPC1を只管持ち上げるシナリオですから、
 なるべくPC1プレイヤーの夢やロマンや熱血に合わせてあげられればなあ、とか。
 まあ、その代償としてPC1には格好良く散ってもらう義務があるわけですが(笑)

 またEDフェイズに関しては、完全にPL達に投げっぱなしです。
 特にPC2には毎回技術試験報告書を書いてもらわなければならないので(笑)。
 こればっかりは実際にセッションの流れ次第になってしまいますから。

 さて、次回は行き成り異色の試作兵器――ですらない、機甲猟兵の登場です。
 パイルバンカーと対MTライフルを抱え、地獄を見て心が乾く。
 ご期待ください。

inserted by FC2 system